映画 「グリーン・ブック」ネタバレしないように気を付けながら魅力を語る
こんにちは。78です。
今年は暖冬だそうですが、年々末端冷え性がつらいのは歳のせいでしょうか。
今回は映画
「グリーンブック」
を鑑賞しましたのでネタバレしない程度に感想をたれ流したいと思います。
グリーンブック
日本では2019年3月1日公開。
ガサツだが腕っぷしだけは自慢のイタリア系白人運転手トニー・”リップ”・ヴァレロンガを「ロード・オフ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン。
ホワイトハウスでも演奏したという天才黒人ピアニストドクター・ドナルド・シャーリーを「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。
タイトルにもあるグリーンブックとは
ヴィクター・H・グリーン ヴィクター・H・グリーンによる著書。
当時鉄道なども思うままに利用出来なかったために自動車移動が多かったアフリカ系アメリカ人ドライバー向けに出版された旅行ガイドブック。
宿泊施設やレストラン、ガソリンスタンドなど利用可能な施設を掲載していた。
ざっくり あらすじ
1962年のアメリカ。
ある日トニーは用心棒を務めていたナイトクラブ・コパカーナの職を失い途方に暮れていた。
家族のためにも稼がなければならないと仕事を探しているところへ、黒人ピアニストの"ドクター"シャーリーの演奏ツアーの運転手の仕事をスカウトされる。
黒人差別が色濃く残るアメリカ。
それはトニー自身も例外ではなく、自宅に来た水道業者の黒人青年にもあからさまな嫌悪を示す。それを良く思わない妻ドロレスも心配はしたがお金のためにと引き受けたトニーを送り出すのだった。
トニーに渡されたのは一台のキャデラックとグリーンブック。
グリーンブックを頼りに、あえてジム・クロウ法の真っただ中に南部のツアーを敢行するシャーリーの真意とは。
ジム・クロウ法
白人以外の有色人種、それは主に黒人の電車や宿泊施設などの公共施設の利用を制限した1876年~1964年に施行されていた法律の総称。
舞台である当時のアメリカはジム・クロウ時代。
シャーリーが向かう南部は特にその差別法が色濃い地域であった。
今の日本に生きているだけではとても想像しがたい事ですが、これがほんの数十年前まで当たり前だった事実なんですね。
なんと実話
シャーリーとトニーのインタビュー、妻ドロレスへの手紙を元に、監督が”メリーに首ったけ”のピーター・ファレリー。
トニーの息子であるニック・ヴァレロンガが脚本に参加している。
差別、偏見、マイノリティー、友情、などなど様々なテーマが織り込まれているのに、映像は終始明るくまるでロードムービーのよう。
ツアーを廻るうちに芽生えていく絆。
トニーの妻ドロレスへの愛もなかなか見ものですね。
シャーリーの心の傷は当事者にしか理解できない深いものであって、私がこの映画を何度も観たって"わかる"などと軽々しく理解を示すようなことはおこがましくて言えません。
しかし、トニーとシャーリーという全く正反対の二人の出会いで、世界が少しでも変わったのなら素晴らしい事で、シャーリーに幸あらん事をと心から願うことくらいは許されるだろうかと思います。
泣ける映画!という訳でもそこを銘打っている作品でもないと思いますが、自然とストーリーが入ってきて、不意に涙が流れてしまうようなそんなお話です。
それもこれも素晴らしい脚本、映像、音楽。
それにキャストの演技力の賜物ではないかと思います。
主演のヴィゴ・モーテンセンはイケメン
ちなみに私はロードオブ・ザ・リングの頃からヴィゴ・モーテンセンが大好きでありまして。それで観に行った次第であます。
ロードの頃の超絶イケメン最強人類剣士アラゴルンの面影は失礼ながらほぼ皆無。
どこへ行ったのイケメンヴィゴ様!と軽いショックを受けつつも観に行けば、すっかりメタボ体型なトニーに惹きつけられてしまいました。
シャーリー役のマハーシャル・アリも所作の美しさから小さな表情の変化まですごく繊細で魅入ってしまいます。
つぎの鑑賞は「ムーンライト」かな。
これぞカメレオン俳優二人の共演。
とりあえずお家の近くにケンタッキーはありますか?!
店舗がどこにあるかを確認してからの鑑賞をおススメいたします。
きっと、今夜ケンタッキーにしない?と言いたくなります。
ちょっと違うか。
以上。ナナハチでした。
ではまた!
グリーンブック【Blu-ray】 [ ヴィゴ・モーテンセン ]
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